KNOWLEDGE お役立ちコラム

建設図面がカギを握る!
業務効率化に成功した建設DX事例を紹介

図面制作の打ち合わせイメージ画像

建築物を建てる際には、設計から完成に至るまで、工程に応じていくつもの建設業図面が必要となります。例えば、基本設計図、実施設計図、施工図などです。施主、建築士、施工担当者などさまざまな立場にいる関係者が共通認識を持つうえで、重要な役割を担う建築図面ですが、各図面の作成や修正にあたって膨大な工数を要するという課題も。これは2024年問題に直面する建設業にとって、働き方改革を阻む大きな壁となっています。そこで注目されているデジタルツールが、建設業向けノートアプリ「BuddyBoard(バディボード)」です。本コラムでは、施工管理アプリに加え、図面の共同編集が可能なBuddyBoardを導入し、業務効率化に成功した中堅建設会社の事例をご紹介します。

進まない建設業のDX化。打開策のカギとなる「建設業図面」の制作

建設業図面

2024年問題への対応に迫られる建設業界では、働き方改革を目的としたDX化が本格化しつつあり、業務効率化を目的に施工管理アプリやiPadを導入する企業も増えてきました。しかし、「転職サービスdoda」が2024年1月に発表した、平均残業時間に関する調査(※注1)によれば、「平均残業時間の多い職種ランキング」で建築設計が3位、施工管理が第5位にそれぞれランクイン。また、2023年5月にNECソリューションイノベータが発表した、建設業139社を対象とした調査(※注2)でも、今後予定しているDXのテーマとして「業務効率化」「施工管理」が1、2位となっており、建設業のDXが進んでいるとはいえないようです。

※注1)平均残業時間ランキング【91職種別】
※注2)【ホワイトペーパー・建設業139社の実態調査レポート】建設DXの状況と課題~人材不足と業務効率化への取り組み~(2023年5月発行)

こうした中で注目されているのが、建設業図面の取り扱いに関する業務の効率化です。建築物を建てる際には、さまざまな図面を取り扱う必要があり、そこに多くの工数が発生しているためです。

例えば、設計から施工までの工程で取り扱う図面には、大きく分類しただけでも次のようなものがあります。
(1)基本設計図
(2)実施設計図
   ∟意匠図
   ∟構造図
   ∟設備図
(3)施工図

何種類もの図面を関係者間でやり取りし、一つひとつに検討や修正を重ねていく作業には、相当な労力と時間を要します。この状況をDXによって改善できれば、建設業の業務効率化を大きく進めることができるでしょう。

そこで次項から、図面の共同編集が可能な『BuddyBoard』を導入し、設計と施工の両部門で業務効率化に成功した中堅建設会社の事例をご紹介します。図面の取り扱いにどのような課題があり、それがどのように解決されたのかを具体的に見ていきましょう。

事例企業の企業概要

業界・業種 建設業・不動産業
社員数 約600名 ※2023年2月現在
創立 1989(平成元)年
資本金 3700百万円
事業内容 地域密着型で特建事業・住宅事業・賃貸事業を展開
事業エリア 関東・中部・東海・関西
2020年 施工管理アプリを導入
2022年 図面共同編集アプリBuddyBoardを導入

現場監督の移動や残業時間を削減したい! 遠隔指示を可能にする施工管理アプリを導入

建設の現場で指示のやり取りをする担当者

この建設会社は、残業時間の削減が必至となる2024年問題に対応するため、現場監督や建築士が現場に出向かなくても施工管理ができる仕組みの構築を目的に、施工管理アプリを導入、運用していました。

それまでは、施工図面で分からないことが生じた時など、的確な指示を出すために、現場監督や建築士が現場にいる必要がありました。施工管理アプリの導入により、現場からは該当する課題を写真や動画で撮影し、アプリを通じて相談。現場監督は、現場の状況を施工管理アプリで把握し、的確な指示を出すことができます。常時現場にいなくても支障なく施工業務が進み、現場とオフィスの移動時間や、帰社後に自分の仕事を処理するための残業時間が激減しました。

設計部門の業務効率化を目指し、建設業向けノートアプリ『BuddyBoard』を導入

BuddyBoardの活用イメージ

施工部門での施工管理アプリ導入効果が顕著であったことから、設計部門でもこのアプリを活用したいと導入を検討しました。しかし、「図面を確定させるところ」までが仕事の設計部門と、「図面が確定した後」からの仕事を担う施工部門では、業務内容が大きく異なります。施工管理アプリは、施工担当者を対象に開発されたアプリのため、建築士にとって機能もUIも使いにくいものだと分かりました。

そこで、設計部門の業務効率化を目的に導入されたのが、BuddyBoardです。BuddyBoardは、紙に手書きするアナログの使い勝手と、デジタルならではの利便性を併せ持つ建設業向けノートアプリ。iPadから専用ペンや指でファイルに直接「手書き」できること、そしてデバイスを選ばず「リアルタイムで共同編集」できること、特に建築士などの「図面作成者」にとって使いやすい機能やUIであることが大きな特長です。

関係者が集まらなくても設計図面が整う!~設計部門におけるBuddyBoard活用術①~

図面の説明をする建築士のイメージ

設計図面を作成するのは建築士の仕事ですが、設計のプロセスではさまざまな分野の人が関わります。従来は、顔を合わせて打ち合わせることが常識で、日程を調整し、そのたびに設計図面を印刷して各位に配布していましたが、意外と負荷の高い作業でした。BuddyBoardの導入により、関わるメンバー全員が同じ場に集まらなくても、各々のデバイス上で設計図面を共同編集しながら、内容をブラッシュアップできるようになり、日程調整や図面印刷の非効率な作業がなくなりました。

参考コラム:
建設業の営業の業務効率化事例~高品質&スピーディな提案で受注率アップ~
手書きで図面を修正したい!
iPadで使える図面アプリならこれ一択

お客様先に紙の設計図を持ち込まない!~設計部門におけるBuddyBoard活用術②~
お客様との打ち合わせの場にも、図面を印刷して持ち込む必要がなくなりました。BuddyBoard上で図面を確認しながら、その場で決まった追加・変更点を、図面上に手書きで書き込めます。更新情報は、即時にチームメンバーで共有できるため、図面の先祖返りやメンバー間の認識の齟齬がなくなりました。

参考コラム:
建設業のテレワーク成功事例~“伝わる”オンライン商談で生産性向上~

図面の共同編集で、設計から施工への橋渡し業務が改善、施工部門の効率化にも寄与!

BuddyBoardは、設計部門の効率化を目的に導入され、施工管理アプリにはない「複数のメンバーで図面を共同編集できる」機能の活用で、設計段階の作業効率が大きく向上しました。しかも建築士たちは、設計部門と施工部門双方が関わる「施工図面」の作成工程にも、BuddyBoardが役立つことに気づきました。

施工図面は、「設計」から「施工」への橋渡し的な役割があります。両部門で施工図面を共同編集することで、双方の意志疎通が容易かつ確実になり、その結果、施工図面にかかる負荷が大幅に減少したのです。設計部門の業務効率化のために導入したBuddyBoardが、施工部門の業務効率化にも大きく貢献することが分かりました。

BuddyBoardが設計、施工部門の業務を効率化することを表した図

施工業者とのコミュニケーションがスムーズに!~施工部門におけるBuddyBoard活用術①~

Buddyboardの画面

施工図面の「共同編集」の利便性に気づいた施工部門では、施工管理アプリに加えて、BuddyBoardも併用することにしました。施工図面を作成する際には、施工部門・設計部門・施工業者の3者による打ち合わせが必須です。BuddyBoardを使って施工図面を共有、共同編集することで、3者のコミュニケーションが円滑になり、施工そのものもスムーズに進むようになりました。

特に、外部の施工業者に、担当する業務の施工図面の作成を依頼するケースでは、BuddyBoard上で同一の施工図面を見ながら、施工業者と自社の施工担当者が双方向で施工内容を確認しています。施工図面の作成段階で意思の疎通が図られるようになり、トラブルや手戻りなどが減少。結果的に生産性が向上しました。

設計図面から施工図面への落とし込みも楽々!~施工部門におけるBuddyBoard活用術②~
BuddyBoardは、もともと建設業向けに開発されたアプリです。そのため、「測定機能」「レイヤー機能」など、建設業図面の作成を効率化するためのさまざまな機能が備わっています。設計図面を膨大な施工図面に落とし込む作業が非常に楽になり、工程が大幅に短縮されました。

参考コラム:
建設業の業務効率化に効果を発揮!手書きノートアプリ『BuddyBoard』の機能を徹底検証

さらに!図面を囲んでリモート会議ができるBuddyBoardが人手不足対策の一助に

リモート会議をする建設業の社員

建設業界では、従来リモート会議は「できない」「無理」との認識で、元請け会社が協力会社を呼んで打ち合わせを行うことが業界の慣習でした。しかし、人手不足が深刻化している今、「現場を空けられない」、「日程の調整ができない」、「協力会社の社員が元請け会社に何度も訪問することが難しい」という状況が生まれています。

BuddyBoardは、複数人が同時に同一ファイルにアクセスできる、共同編集が可能なノートアプリです。この建設会社では、BuddyBoardの導入により、顔を合わせて1つの図面を囲んでミーティングをするのと同じ質の打ち合わせがリモート会議でもできることを実感しています。

社会全体がリモート化にシフトし、就業人口が減少する中、リモートワークやリモート会議を定着させていくことが、業界全体の課題といえるでしょう。「図面の共同編集」ができるBuddyBoardは、人手不足による課題解決の一助となるはずです。

参考資料:
採用担当者500⼈へのアンケート結果から⾒えてきた建設業の企業が取り組むべき、採用⼈数増加と離職防止の対策とは?

まとめ

設計部門や施工部門をはじめ、一つの建物の建設に携わる多くの関係者をつなぐのが「建築図面」です。デジタルツールをうまく活用し、建築図面の取り扱いを効率化することで、建設業の働き方は大きく変わります。本コラムの事例を参考に、ぜひ貴社も建設業図面に関わる業務のDX化を実践してみてはいかがでしょうか。

施工管理アプリとの組み合わせで、
業務効率化を促進する建設業向けアプリ『BuddyBoard』

BuddyBoardの活用イメージ

建設業のDXを加速する次の一手は、「図面の共同編集」です。「図面が確定した後」の施工業務の効率化を担う施工管理アプリに加え、「図面が確定するまで」の業務効率化を担うBuddyBoardを併用することで、設計部門から施工部門までトータルでさらなる業務効率化が図れます。すでに施工管理アプリを運用されている現場にとっても、BuddyBoardは決して無駄にはなりません。建設業向けの機能が装備され、チームで共同編集ができる手書きノートアプリのBuddyBoardを、ぜひお試しください。

まずはお問い合わせください。お客様のニーズをうかがい、機能やプランについてご説明します。30日間無料トライアルもご用意しております。BuddyBoardが貴社の業務効率化に貢献することを、ぜひご自身の目でお確かめください!

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